ビジネスパーソンインタビュー vol.03

血液中の赤血球・白血球の数や形を調べるヘマトロジーをはじめ、さまざまな医療機器分野で世界トップシェアを誇るシスメックス。世界190カ国以上で事業を展開する同社において、コーポレートコミュニケーション本部長の岡田紀子さんは、IRや広報といった側面から社会と企業をつなぐ役割を担っています。ビジネスパーソンとして、ひとりの女性として、仕事との向き合い方からスーツへのこだわりについてまでお話を伺いました。

※所属・役職等はインタビュー当時のものです。


-----岡田さんのこれまでの経歴、現在注力しているお仕事についてお聞かせください。

岡田様:大学卒業後にシスメックスに入社し、最初の2年間は経営企画室で勤務していました。その後は、上場準備室、投資家向けのIRや広報、コーポレートブランドを担当。現在は、IR・広報部とCSR・環境推進部を統括するコーポレートコミュニケーション本部長を務めています。IR、広報、コーポレートブランド、CSRではステークホルダーの方々へ伝える内容は異なりますが、どこに重点を置くかの違いであり、会社のことを伝えるという根幹は同じです。社会をはじめとする社外と社内をつなぐ接点となり、さまざまな情報を受発信していくことが求められますね。また、2018年4月からは秘書室長も兼務。役員や社内外の取締役、海外の執行役員のマネジメントやアレンジなどの業務を室長として統括しています。

-----「NIKKE 1896」は「純国産のプレミアムオーダースーツ」と「おもてなしの心」の提供を通じ、創業の魂が宿る神戸からウールの価値向上に寄与していきたいと考えています。医療機器メーカーとして世界190カ国以上で事業展開され、ヘマトロジーをはじめとする分野で世界トップシェアを誇るシスメックスにおいて、コーポレートコミュニケーションという職務で常に心がけていることをお聞かせください。

岡田様:まず大切にしているのは、さまざまなステークホルダーの方々と接する機会が多いからこそ、常に誠実に対応することです。特にIRにおいては外からの視点で会社を評価いただくため、好意的な意見や厳しい意見はもちろん、自分たちの気づかない部分までアドバイスしてもらうことがあります。そういった意見は社内にすぐフィードバックし、改善・アップデートして発信できるようにするのも、私たちの役目です。コーポレートコミュニケーションを任された立場として、そのサイクルを高次元にしていくことで経営陣のビジョンをいっそう後押しできますし、企業価値の向上にも寄与できると思っています。「これからも健康に役立つ会社になってね」「株価も順調だね」と、いろんな励ましの言葉を直接伺えるのも、社外と社内をつなぐ役割ならではの仕事冥利ですね。そして、もう1つ大切にしていることがあります。それは、神戸らしさを大切にすること。シスメックスは神戸で生まれ、神戸に育てていただき、医療機器も神戸で開発・製造して世界へと輸出しています。「神戸から世界へ」という志と想いを常に持ち、仕事に取り組むようにしています。

-----ビジネスパーソンとして、ひとりの女性として、服へのこだわりをお聞かせください。

岡田様:私自身も神戸生まれで、松蔭中学校・高等学校に通っていました。根っからの神戸育ちなので、着こなしの面においても“神戸らしさ”を大切にしたいと思っています。それはニュアンス的な部分かもしれませんが、清潔感があって派手すぎず、さりげなくオシャレな雰囲気といった感じでしょうか。30代の頃はちょっと背伸びをしてカチッとしたスーツを着ていましたが、40代になってからはより自然体でいるようになりましたね。頑張りすぎず、あくまでも今の自分らしさを大切にしたいなと。だから、出張時もアレコレ持って行かず、「利便性と清潔感が共存したスーツで!」と決めています。2泊3日なら、「NIKKE 1896」で揃えたジャケットとパンツとスカートの3セットで十分。1着だけではくたびれますし、さすがに何着も持って行くわけにもいけませんから。3セットでインナーを替えれば着こなしの幅も広がって、印象も変わるので重宝しています。そこにワンピースを1枚加えれば、短期間の出張は問題ないですね。

-----投資家やメディアへの対応など、人前に出る機会が多い中で、ビジネスにおける服の持つ力についてのお考えをお聞かせください。

岡田様:投資家やメディアへの対応はもちろん、CSRの部分においても地域の皆様と接する機会も多く、本当にたくさんのステークホルダーの方々とお会いするのがコーポレートコミュニケーションの立場です。基本的には社長をはじめとする経営陣が前に出ますが、私たちもシスメックスの社員として見られていることは確か。だからこそ、第一印象がどう映るかは重要だと思っています。服の色や素材もそうですし、個性を際立たせた主張の強い着こなしも避けるべきところです。コーポレートコミュニケーション本部のスタッフ全員も、その部分はしっかりと理解してくれています。私自身の着こなしの決めごとは、シンプルに神戸らしく。シスメックスの社員の1人として、ステークホルダーの皆様に好感を持っていただけるような着こなしをこれからも大切にしていきたいですね。やはり、ビジネスシーンにおける第一印象は、重要なファクターのひとつだと思いますから。

-----「NIKKE 1896」では、スーツ本来の美しいシルエットを保ちながら、お客様の体型にフィットさせるバランスの良い仕立てを追求しています。女性にとってのオーダースーツの魅力について、お考えをお聞かせください。

岡田様:オーダースーツと聞けば、やっぱり敷居の高いイメージがありました。きっと、多くの女性がそう思っているかもしれません。でも、今回初めてオーダースーツを仕立てたことで、印象も魅力もガラリと変わりましたね。「ウエストはちょうどだけど、ヒップが少しキツイかな」「ウエストが大きいけど、まぁいいか」といった、サイズの微妙なガマンにも目をつぶってきたことが何度もあったので、その悩みが無くなったことが本当にうれしくて。ウエストとヒップの絶妙なフィット感には、とても驚かされました。それに、生地の色や素材はもちろん、ボタンや裏地、ポケットの位置まで、好みをしっかり反映できるから、着たときの自分が自然体でいられるんです。女性の管理職が着たいと思えるスーツは市販のものではなかなか出会えませんし、私が欲しいシンプルでさりげなさを加味したスーツはさらに少ない。フィット感もデザインも、ここまで納得できたのは、オーダースーツだからこそだと実感しましたね。スーツは1サイズ前後のサイズ調整も可能だと聞いて、もし数ヶ月後に体型の変化があったとしても安心です。これで、さらに手に取りやすい存在になったことは間違いありません。

-----「NIKKE 1896」のスーツを着用した感想をお聞かせください。

岡田様:自分が自然でいられて、着心地も本当にラクですね。スーツがカラダの一部になったようなやわらかな生地で、今までのスーツとは着心地が全く違います。手持ちのスーツもまだありますが、着心地が違いすぎて着られなくなったものもあるほど。フィット感もそうですし、肩まわりの仕立ても軽やかだから、1日着ていてもスーツで疲れることはありません。私は心配ないんですが、肩こりに悩む女性も多い今の時代、この快適さはかなり魅力的。やっぱり女性にとってスーツは、着ることで気合いが入ったり、今日も頑張ろうって思えるものですからね。着心地の良さはマインドにもプラスに作用するので、「NIKKE 1896」のオーダースーツと出会って、改めて“いいものを永く着たい”と思いました。


ステークホルダーの方々と接する機会が多いからこそ、個人としてだけではなく、会社全体のイメージを考えた着こなしを意識する。それはまさに、IRや広報をつかさどるコーポレートコミュニケーションの立場ならではと実感しました。これからますます増えていくであろう管理職の女性たちが、既製服にはない自由度と上質感を楽しめるように。そして、いつも自然体で着こなせるように。「NIKKE 1896」が、最適な一着を仕立てます。


インタビュー 2018年6月